Aはノリが明るく社交的、Bは真面目さん、Cはちょっと空気の読めない不思議さん。
3人とも産休を取って、子供さんが1歳になる時に職場復帰した。
3人それぞれに仕事と育児で大変な筈と思った。
でもAは、職場の飲み会や仲良し仲間イベントには必ず参加した。
恐らく、旦那さんやご家族がフォローしてくれているのだろうと思った。
Aは独自の育児理論を語るのが好きで、A曰く「赤ちゃんは言葉なんか未だ分からないのだから、話し掛けたって無駄」と主張していた。
「うちは話しかけてるよ」というBCに対し、
「変ですよ。やめた方がいいです」「電車の中とかで、赤ちゃんに話し掛けてる人って居るじゃないですか。アレって『良い母親アピール』ですかね」とも言っていた。
Cは「私、赤ちゃんの頃の記憶が有りますが、話しかけられる言葉は分かっていましたよ。赤ちゃんは、ちゃんと聞いていますよ」と反論したが、
AはCをバカにしていたので「有り得ない」と一蹴した。
Aに「家の中では話しかけてるんでしょう?」と聞いてみたが
「家でも話しかけませんよ。仕事から帰ったら、ご飯を食べさせてお風呂に入れて寝かせるんです。早く寝かせないと自分の時間が持てないじゃないですか」と笑っていた。
Aが居ない時に「話しかけないで育てるとどうなるのだろう?」とBCに話を振ってみたら
「言葉の発達が心配。でも日中、保育園で保育士さんと接しているから大丈夫かもしれないよね」という事だった。
その後、Aが退職することになった。
ご主人が、かねてからの希望であった海外赴任が決定したので、AとA息子も一緒に行くのだと言う。
Aは普段以上にハイテンションになり、仕事中に海外生活の話ばかりして上司から注意を受ける程だった。
当時、A息子は2歳だった。
海外赴任は1年間限定だったので、A息子は2~3歳にかけてを海外で過ごした事になる。
Aは海外赴任を終えて間もなく、第2子の男児を授かった。
その頃に、かつての職場仲間で集まろうと言う話になり、Cさん宅で集まった。
Aは、長男を旦那様に預け、次男君(0歳児)を連れてやってきた。
Bも子供さんを旦那様に預けて来、Cの息子ははしゃぎまくって少々ウルサい位だった。
「長男君、元気?」という皆の言葉に、Aは「うん」とだけ返事し、その後A長男君が話題に上る事もなかった。
それは兎も角、みんなで昔話に花を咲かせ、かなり盛り上がったが、何分かして、ふとCが言った。「Aさん、次男君は?」。
見ると、いつの間にか次男君の姿がどこにも無い。
するとAが平然と言った。



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